業務用エアコンの取付で注意しなければならない点

業務用エアコンは家庭用よりも冷暖房の馬力が強い特徴があり、主にオフィスや工場、商業施設などの広いエリアで利用されています。構造自体は室内機と室外機の二つに分かれるので家庭用エアコンとほぼ同じですが、馬力を産み出すためのコンプレッサーの圧力が違っており、その対応する配管の口径も大きいサイズになります。家電メーカーでも修理やメンテナンスをすることは可能ですが、業務用エアコンの取付は専門の会社に依頼するのが一般的です。その理由に関しては、建物を建築した時に配管を壁の内側へ通したり専用のラックで支持したり設置をする必要があるからで、大抵は建築時に行うからです。

もっとも業務用の場合の取付では、室外機が大型になりやすいのでスペースの確保を要することに注意をしなければなりません。室外機はアルミのフィンに銅管が通る熱交換器と圧縮機で構成され、馬力が大きい分だけ大型化されます。もちろん室外に設置をすることになりますので、風や地震などで転倒しないようにアンカを埋め込んで固定をすることも重要です。なお室内機はほとんどが天井面に埋め込んで設置されるタイプになっていますので、天井裏のスペースが必要となります。

取付で重要になることは、使用する配管は長めになりますのでジョイントを施すことが多く、その部分から将来、ガス漏れが起きたりすることも見られます。そのため常に配管同士のジョイント部分は、点検口からなるべく近めの場所に設置するのが理想で、取付の際には先々のメンテナンスのことを考えておくと良いです。