天井に穴を開けるなど、大掛かりな工事になるケースも多い業務用エアコンの取付には、1台辺り10万円前後の費用が掛かります。敷地面積の広いオフィスでは、複数台の導入が必要になるので、100万円近くになるケースも少なくありません。業務用エアコンの取付工事費を抑える、有効な手段の一つが補助金の利用です。日本では、国や自治体が補助金を出して、CO2排出量削減を後押しする取り組みが行われています。
補助金は民間企業はもちろん、フリーランスなどの個人事業主も対象です。補助金を利用する上で注意しなくてはいけないのが、対象となる設備の条件です。業務用エアコンであれば何を選んでも適用されるわけではありません。高機能換気設備、熱交換率40%以上といったいくつかの条件が設けられています。
条件に当てはまらないエアコンを選んでしまうと、申請をしても却下されてしまうので注意が必要です。自治体に申請の書類を提出して内容を確認、審査を受けて問題が無いと判断されればお金が支給されます。中には導入の目的が不透明という理由で却下されるケースも少なくありません。適性と判断されやすい理由を用意しておくことが、審査に合格するコツです。
補助率、支給される金額の上限も、自治体ごとに判断が異なります。補助率が1/2と1/4では企業側が負担する金額が大きく変わってくるので、申請の前に担当者に問い合わせることが大切です。補助金制度が利用できるのは、1回だけと決められています。新規の取付で補助を受けた場合、新しい物へ交換する時の工事では利用できません。